審判
ライン


リストマーク 今日の珍プレー 2000.10.22

審判日記 10月21日。小学校の4年生から野球を始め、31才から審判を始め、ソフトボールも少しやった球追い人生41年、初めての珍プレーに遭遇。

草野球ではよくある2面の野球場。狭い所ではお互いのセンターが向き合っている。そんな狭い球場で珍プレーは起きた。こちらの試合の打者が右中間へ飛球を打った、完全に抜けるあたりだ。なんとそこで、向かいの球場の打者が左中間へ打ってワンバウンドしたボールとゴツン。

こちらのボールはライトの後ろへ、あちらのボールは2塁の方へ、お互いの選手はオロオロするばかり。「インプレー」と叫んでも打者走者は1塁塁上で止まっている。

野球規則7.05(a)【注1】からインフライトのフェアの打球または送球が、鳥に触れた場合はボールインプレイであるがインフライトの状態でなくなる。(今日の場合これを適用した)また、投球が鳥に触れた場合は、ボールデッドとしてカウントしない。犬などがフェアの打球、送球または投球をくわえたりした場合には、ボールデッドとして審判員の判断によって処置する。

犬が投球をくわえる(そんな犬がいたらテレビ局から引っ張りだこだ)事までフォローしている野球規則もさすがに、ボールとボールがあたる事は書いていない。そもそも野球は2面で向かい合ってやるものではないから。

こちらは2人で審判をやっていたが、お向かいさんは審判なしでやっていた様子で、どうしたら良いのか聞きに来たので「鳥にあたったと思ってそのまま(打者走者、他の走者が進んだ所)再開です」とアドバイス。もしかしたら一生で、最初で最後の珍プレーかも知れない。草野球って何が起こるか分からないので気が抜けない。





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