審判
ライン


リストマーク 早慶戦事件

1999.5.30 東京六大学春のリーグ戦、早慶戦をNHKが中継。慶応の攻撃1死1、3塁。投手前のスクイズ成功で1点、と全員が思ったところ、球審が反則打球(ボックスの外に出てバントを企てた)を取り、3塁走者をアウトにした。ここまでは規則通りの裁定で問題はない。目を疑ったのはその後の処置だ。

このプレーの場合、規則7.08(g)注2、(前文略)…@バットが投球に触れない場合はボール、ストライクをカウントする。Aバットが投球に触れた場合はボール、ストライクは数えない。従って、上記の場合はAが適用されて、2死1塁、カウントそのままで再開されるはずが、なんと打者を1塁に進め2死1、2塁で再開されたのだ。

先輩から「審判生活で1度あるかないかのプレーだけど、絶対憶えておけ」と教えられた、審判にとって見せどころの場面だが、誰も何も言わない。草野球の1人制と違って4人も審判がいるのに。甲子園の高校野球の時はなんでもかんでも4人集まって協議をするのに、誰も気がつかなかったとは思えない。

ひとつ邪推をしてみよう。球審が大先輩(Y氏)で、後輩の塁審は何も言えなかった…、たぶんそうだろう。




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